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真珠

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海の底に眠る貝の中に宝石が眠っていることを最初に知ったのは一体、誰なのだろう。あわく透き通るなめらかな曲線、女性たちの心を惑わすにふさわしい神秘的な美しさを持つその宝石は、まるで海という生命の母体そのものを表しているかのようにも見える。
いつか砂浜にたどりついた貝殻の中に、白く艶やかな真珠を見つけた古人たちが、それを宝珠として時の権力者たちに献上したに違いない。
紀元前から真珠は、王侯や貴族たちに珍重された最高級の宝飾品であった。当時の人たちは、貝殻を開けて眠っている貝の中にいくつかの雨粒が落ち、真珠になるのだと信じていたという。
ところで現在は「真珠」というと、そのほとんどが養殖真珠を指す。真珠貝は偶然にも体内に入り込んだ石などの異物を、自分の貝殻と同じ性質の層で包んでいく。その最も外側にくるのが真珠層となる訳だ。つまり、その状態を人工的に作りだしたのが「養殖真珠」で、天然真珠と異なるところは全くない。
このような技術が確立されるまで、長い時間が費やされた。御木本幸吉が、養殖真珠を誕生させてから、はや百年以上が過ぎた。私たちは今、気軽にこの奇跡の宝珠を身に付けることができる。
鳥羽には御木本幸吉が養殖真珠の研究に専念した場所や、我が国の真珠生産の多くを生み出した海が今もある。真珠の歴史が始まったこの地に、御木本幸吉がかって抱いた熱いロマンを探しに旅をするのも洒落ている。